この男、偽装カレシにつき

もし本気で嫉妬してるんなら、嬉しくてたまんないんですケド!!


なんて心の中で小躍りしていると。


「んなわけないだろ」


いつものように毒づかれてしまった。


ハイハイ、分かってましたとも。
期待した私がバカでした。
とは言え。


「他のオトコに懐いてんじゃねーよ」


大きく舌打ちしたセンパイに、やっぱり嫉妬してんじゃん!なんて内心突っ込む私。


橘センパイってば。
本当に素直じゃないんだから。


いつか私のこと面倒臭いヤツって言ってたケド、あんたの方がよっぽど面倒臭いっつーの。


でも、やっぱり嫉妬してもらえるのは嬉しいから。


面倒臭くても許してあげようっと。