あーマジうぜえ、コイツ。
多分、今まで出会ってきた中でも上位のウザさ。
「てゆーかあ、優哉皆からすっごく見られてるよ」
「あ?……んなもん知ってる。胸糞わりぃ」
「まあまあ!もうそんな態度だからモテないんだよ!」
腰に手を当てて言う魁斗。
別に女にモテなくてもいいし。
つか逆にモテても迷惑だな、ほんとに。
「でもこの顔はモテるんやない?」
「だよねえ…」
「「俺(僕)の優哉が取られちゃう!」」
ま、コイツらには分かんないだろうけど。
抱き合いながら「いやぁ~!」クネクネする魁斗と白我を、今マジで殺したくなった。
自然とため息が出る。
「あ、あの…」
一人の女子が俺に話しかけてきた。
「なに───った…なんだよ」
返事をした───ら、何故か魁斗と白我に頭を叩かれた。
「何なんその返事は!」
「そうだよ!せめて“?”くらい付けてよ!」
「…ウザ」
何でコイツらに説教されてんだ、俺は。
二人をマジでどうにかしてやりたい、そう思いながらも目の前の女子を見て思い出す。
「そうだ、あんた何か用?」
「だから女の子にっ「うるせえ黙れ」わーったよ!」
「あっ、あの…その…えっ、と」
早くしてくんねえかな。
こういう奴は嫌いだ。
