あたしと瑠羽はコンビニに向かってノロノロダラダラ歩いていた。
───すると、
バキッ ガスッ
人の通らないような暗い奥の細道。
鈍い骨のぶつかる音と小さなうめき声があたしと瑠羽の耳に届いた。
ちっ、また喧嘩か。
今の今まで見回りしてて疲れてたのによ。
「瑠羽」
「ああ。殺るっきゃねーだろ!」
「行くぞ」
瑠羽は、幹部一の喧嘩好きだった。
何が楽しいのかねえ…。まあ、そういうあたしもちゃっかり族の総長やってますけどさ。
あたしと瑠羽はパーカーのフードを深く被り、うめき声の元へ走った。
フードを被るのは、顔がバレないようにするため。
幹部の皆はフードが取れたりして、少しバレたりしているんだけど、あたしと瑠羽はバレてない。
あたしの場合、顔だけじゃなくて女だってこともバレてはいけない。
何故?ナメられるからだよ。
「よお。楽しそうなことしてんなあ」
「ああ゙?誰だてめえ」
「あーあ。コイツ、もう意識ないけど?」
“俺”と瑠羽は返り血を浴びている奴に声をかける。
そこには、男が二人いた。
見かけからして多分同い年くらい。
「てめえらには何も関係ねえだろ」
男の一人は冷たく、言い放った。
