「なんでだよ!まだ部活の内容とか何も話してないだろっ」
「聞かなくて結構ですさようなら。」
「お前、入部決定な!」
勝手に入れるな。
「ですから丁重にお断りさせて頂きます。」
「おい…!あ、じゃあアレだ!お前の正体バラしちゃうぞ〜…」
「…。」
結局脅すのかよ!
しかもなんでお前のほうが焦ってんだ。
ホントに嘘つけないな、こいつ。
まぁそういうやつは嫌いじゃないけど。
でも部活?
そんなのに入るわけにはいかな…
「あ!!やべっ俺用事あったの忘れてた!じゃ、手続きは俺がやっとくから!
湊は今日の放課後から部活な。迎えに行くからさ!じゃ!!」
そう言ってとんでもない速さで出て行った。
あいつ足速いんだな…。
って。
なんだよ入部って!
僕は入る気なんてさらさらない。
言い逃げしやがって…。
まぁいい。
部活なんて言ったって
行かなければいい話だ。
放課後になったらすぐ逃げよう。
