「おーい席着けー」 そんな話をしていると、 先生が入ってきた。 沢田翔に寄っていた女の子達はぞろぞろと自分の席に戻って行った。 真希とは席が少し離れていた。 関口も真希の席の近くにいた。 私の右隣の席が空いていた。 (…あれ。休み??) そう思っていると、 さっきまで女子達に囲まれていた沢田翔が 私の右の席に来た。 (…ま、まじでか…) 無言で彼は席に着くなり さっきの女子達に疲れたように、 「………はぁー」 と、溜め息を吐いていた。