王龍×姫龍



一応チャイムが鳴ったから皆席に着いて勉強の準備を始める。
私は腕を枕代わりにして寝る準備を始める。最近まともに授業受けてないなぁ。いつもこんな感じか。


さて、寝よう。
ぐー、ぐー、グーグル。グーグル?ぐるぐる…あれ、何か目回って来た。あぁやばい。気分悪。
パッと意識が途切れた。
妄想で気絶する人はきっと後にも先にも蓮愛だけ。




≪オマエノセイダ オマエノセイダ オマエノセイダ≫

やめて。言わないで。

≪オマエノセイダ オマエガカンナヲ…≫

やめてっ!!聞きたくない!

≪オマエノ…≫

≪れんあたすけて≫



『っはぁ!!!』

またあの夢…。最近は寝る前に見るようになった。夢が覚めても頭から離れないあの声…。


≪れんあたすけて≫

『ごめんなさい…』


私があの日ちゃんとしていれば。あの時私が…思うのは後悔ばかり。


喉が詰まるような感覚を堪えて周りを見渡す。誰もいない。きっと今は移動教室だろう。でもお陰で助かった。