「てめぇふざけた事抜かしてんじゃねぇぞ。ラーメンつったら醤油だろうが!!」
この猿ほんとありえない!
ラーメン=味噌 でしょ!!?
「味噌なんて邪道だろーが。ラーメンの風上にもおけねぇわ」
『言わせておけばっ。散れ猿がぁ!!!』
瞬時に彼方の胸倉に掴み掛かった。
「てめくそっ」
彼方も私の胸倉を掴んできて遂には取っ組み合いの喧嘩になった。
―ドカッ
「いてっ」
―バコッ
『ったぁ』
―ガリっ
「てめっ引っ掻いてんじゃねぇ!!」
―グイッ
お得意の桜義流必殺奥義、スーパーウルトラミラクルハイパー頭突きをお見舞いしてやるわっ!!オホホホホ。
そう意気込んで彼方の胸倉を掴んで引き寄せた時、
「お前、瞳―――」
動けなかった。
金縛りにあったかのように私の中で時が止まった。

