王龍×姫龍



「無理に笑うな。頑張りすぎるな。疲れたなら休め。寝ろ」

待って待って待って舞って。あ、やっぱ舞っちゃ駄目;;
そんな一気に言われても私の脳みそミニだから入りきらないよ。

ゴホン、一つずつお答えしましょう。


『私無理に笑ってないよ。いつも無邪気にキュートに笑ってるじゃん』

「嘘つくな。無理してんのばればれだ」


無邪気とキュートはスル―かよ。
スル―するのかよ…ぷぷっ。


『それに頑張りすぎてなんかないよ』

瞬間、

『うぶっ』

苦じい、苦じいよ!!
蒼也が私の顔面を胸板にぐりぐり押し当てる。息ができなっ息がぁぁ。


『俺といる時は無理するな』

もう、困ったちゃんね。
人を窒息させようとするわ、無理してないのにしてるって言うわ…。私無理してないのに。絶対してないのに。


するとおもむろに蒼也が私の髪を撫ではじめた。それが何だか心地よくて、私はいつの間にか眠っていた。