天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ

龍娘と拓斗に、先に修行やっててくれと伝えて、龍太郎は少し暁と話をする。

「で?応援団長のあんたが俺に何の用だ?」

「いや…別に用事という訳じゃないんだ。応援団長としては、努力している人には声をかけずにはいられなくてね」

そう言って暁は笑みを浮かべる。

何ら他意のない、心からの笑顔。

それに。

「別に応援なんかされる筋合いはねぇんだがな…」

龍太郎は頭を掻く。