天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ

翌日。

放課後を迎え、龍太郎達は今日も修行を始める。

「うっし、やるか!」

黒帯をギュッ!と締めた龍太郎に。

「今日は話が出来そうだね」

爽やかな声がかけられる。

振り向くと、学ラン姿の暁が立っていた。

「昨日も声をかけたんだけど、丹下君は集中していて気付かなかったみたいなんでね」

暁が右手を差し出す。

「天神学園応援団長を務めている、2年の卯月 暁だよ。よろしく」

「へぇ…ウチの応援団長は女がやってたのか。見上げた心意気だな」

龍太郎はガッチリと握手を交わした。