天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ

が、その声にすら反応しない龍太郎。

「あのぉ…」

オズオズと拓斗が口を挟んだ。

「応援団の卯月先輩ですよね?僕、1年の橘っていいます…申し訳ないんですけど、今、龍太郎君に声をかけるのは勘弁してあげてもらえませんか?」

「ん?何でだい?」

キョトンとする暁に。

「ああ…丹下は立禅という…まぁ一種の瞑想の最中でな。集中力を高めているから周囲の声が耳に入らんのだ…できればこのまま集中力を乱さずにやっていてくれんか?」

龍娘も暁達に説明した。