いつの間にやら、夕闇が迫り始めていた。
「修行も終わった事だし、そろそろ帰っかぁ」
「帰ろー」
龍太郎の背中で拳を突き上げてはしゃぐ阿行。
空手着から制服に着替える為、龍太郎は校舎に入り、廊下を歩く。
「あー腹減ったなぁ」
「たろたろ、ファミチキ食べたい」
「そういうのは、わたるんにでも頼みな」
「たろたろ買ってくれないの?」
「生憎と俺ぁ貧乏なんだよ」
「冷やし担々麺は?」
「だから寒い時期は売ってねぇっての、わたるんに買ってもらえ」
「うん」
背後で阿行が頷く気配。
「腹減った時に美味いもん買ってもらうのは嬉しいよなぁ」
「うん…」
背後で阿行が頷く気配。
「それが自分の好物だったりした日にゃ、尚更だよなぁ」
「……」
背後で阿行が頷く気配。
……廊下の窓から差し込む夕闇は、どす黒い血のような色だった。
「修行も終わった事だし、そろそろ帰っかぁ」
「帰ろー」
龍太郎の背中で拳を突き上げてはしゃぐ阿行。
空手着から制服に着替える為、龍太郎は校舎に入り、廊下を歩く。
「あー腹減ったなぁ」
「たろたろ、ファミチキ食べたい」
「そういうのは、わたるんにでも頼みな」
「たろたろ買ってくれないの?」
「生憎と俺ぁ貧乏なんだよ」
「冷やし担々麺は?」
「だから寒い時期は売ってねぇっての、わたるんに買ってもらえ」
「うん」
背後で阿行が頷く気配。
「腹減った時に美味いもん買ってもらうのは嬉しいよなぁ」
「うん…」
背後で阿行が頷く気配。
「それが自分の好物だったりした日にゃ、尚更だよなぁ」
「……」
背後で阿行が頷く気配。
……廊下の窓から差し込む夕闇は、どす黒い血のような色だった。


