「「は?」」

拓斗の言葉に、龍太郎と龍娘が顔を見合わせる。

舎弟。

実の弟を指す言葉ではあるが、大抵は弟分を意味する使われ方が多い。

「何だそりゃ、駄目に決まってんだろうが」

拓斗の申し出を突っぱねる龍太郎。

「そ、そう…だよね…」

考える余地なく断られた事に、拓斗は少しシュンとなる。

そんな彼に。