成程、魔物と悪魔で交友があったのか。

レスクレはゆっくりと歩み出る。

「酷いですねメル君…悪ふざけなものですか。僕は本気で龍太郎君と友情を育みたいと思っています。彼の大切な姉君や恋人を傷つけようとしたのは冗談ですけどね」

悪魔の言う冗談は、本気かどうか判断しかねる。

「それにしたって性質が悪すぎだぜ」

チッと舌打ちする龍太郎に。

「そりゃあ悪いですよ」

レスクレはクスッと笑う。

「僕は悪魔ですから」