昼休み。

龍太郎は暇さえあれば『立禅』と『調息』の修行をしている。

今日も昼食すらとらずに『立禅』。

「ああしていっつもやってるんだよぉ、龍太郎」

学食の窓から龍太郎の様子を見ながら、雛菊がプクッと頬を膨らませる。

「私が晩ご飯作って持ってってあげても、全然食べてないんだから」

『私が差し入れしても食べていないみたいでした』

小夜も心配そうな顔をする。

「雛菊ちゃんや小夜ちゃんの差し入れでも食べないなんて、随分根を詰めてるのねぇ…」

流石のアリスカも眉根を顰める。