「ああ、いいなぁ…」

天神学園の生徒手帳。

それにメモした龍太郎のプロフィールを読みながら、レスクレはウットリと溜息をつく。

「何て素敵な人間なんだ、龍太郎君…僕は彼と友達になりたい…どうあっても友達になりたいよ」

「アリトン」

傍らを浮遊していた、蒼黒いモジャモジャした羽のない鳥のような生物が言葉を発する。

どうやらレスクレの事を呼んでいるらしい。

「丹下 龍太郎に何故固執するの?彼が『臥龍』だからかい?」