言っている事が分からない。

首を傾げる龍太郎に。

「ま」

カリナは踵を返して歩き出す。

「まだ『臥龍』のままなだけかもしれないし…これから『黒い龍』になるのかもしれないし…様子見ってとこかな…」

「おい、何言ってんだお前!それって一体…?」

呼びかけるも返事はなし。

カリナは振り向く事なく、そのまま廊下を進んでいった。