激しいドアの音と共に、屋上を駆け下りていくカリナ。

そのドアに向かって。

「…有り難う…」

龍太郎は合掌する。

…生かされている。

自分はカリナに生かしてもらっているのだ。

だから決して忘れてはいけない。

誰かの命の上に立って生きている事を。

ならば己も、命懸けで強くならなければいけないという事を…。