天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ

「そんなに怖がらないで下さい…酷いなぁ…」

言いつつもクスクス笑うレスクレ。

どことなく不気味さを醸し出すのがイマイチとっつきにくい。

「僕は君と友達になりたいんですよ、龍太郎君…友達になって…んー…」

しばしの黙考の後。

「共に人体破壊を愉しみたいのです」

「お前が言うと冗談に聞こえないから!」

全力でツッコむ龍太郎。

と。

「おっと…」

レスクレは腕時計を見た。

「話の途中ですが失礼…悪魔召喚の儀式の時間ですので…」

「キャラがハマり過ぎてて引くわ、お前…」

顔面蒼白の龍太郎を残して、レスクレはスタスタと歩いていった。