天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ

一瞬、建布都の視界が真っ白になった。

一時的とはいえ、龍太郎の右アッパーによって意識を断ち切られた証。

ガクリと膝が落ち、跪きそうになる。

そんな建布都を辛うじて支えたのは。

「…っ…んの野郎っっっ!」

飽くなき勝利への執念!

崩れかけた膝を精神力で持ち堪え、拳を握り。

建布都は龍太郎の腹に拳を叩きつける!

無論、龍太郎は硬気功を纏っている。

並みの打撃では通用しない。

だが。

「!?!?!?」

その肉体の最深部にまで貫通するような衝撃が、龍太郎に襲い掛かった!