しかし龍太郎は返事も返さず、少し離れた席にドッカと座る。

「龍太郎君…挨拶しなくていいの?」

「アイツとはライバルだかんな。これからぶん殴り合いをするだろう相手と、肩ぁ並べて飯食うほど、俺ぁお人好しじゃねぇよ」

拓斗の問いかけに憮然として答える龍太郎。

建布都転校初日のやり取りが、まだ尾を引いているようだ。

大人気ない龍太郎流石大人気ない。

そんな彼に苦笑しながら、建布都は納豆を白飯にかけて黙々とかき込んだ。