「(あの時、これからずっと咲の心を守ろうと誓ったのに、どうして私は・・・)」 香奈は無神経にも咲の前で親の話をした自分に嫌気がさした。 「・・・どうしたの?話、途中で切れちゃってるよ?」 いまだ無表情の咲が香奈に声を掛ける。 「えっ!?・・・あぁ、うん。(なんか、無表情の咲って恐いな・・・)」 そうしているうちに二人は学校に着いた。