「俺も大丈夫。淳さぁ、折角咲が乗ったんだからここは四人揃うべきでしょ」 「そうかぁ?」 そう、咲が遊びの誘いに乗ることは少なかった。 先程は咲がめずらしく誘いに乗ったので、一度全員の視線が集まったのだ。 前に、休日に何をしているのか、と一度だけ香奈が聞いたことがある。 その時、咲は「別に・・・」とあの無表情で答えただけだった。 それ以来、香奈は一度も咲の休日について聞いていない。