「な…何?」
「さっき俺がタイプだって言ってたでしょ?
 だからいろいろ手伝ったんだからお題をもらわないと…」
「ウソ…」
「クククク…じゃぁ今日はその唇だけにしておくよ…」
「やだ…ん!!」
 舌が入ってきて私の口を支配する。
 マンガで読む「とろけそうなキス」なのだろう。
 キスだけでとろけそうになる。
 離れたくない。
 もう彼に奪われていた。
 しばらくすると彼は唇を離して耳元でささやいた
「密室怪盗部に入れ。入ったら名前を教える」
 私はレナと少しだけ話してから帰った。
 頭から離れないシーン。
 眠るどころではなかった。