「なぁ、お前さトキめかないわけ?」


―――はぁぁぁ!?


「え?トキめかないとダメなの??」


うっすらと笑みを浮かべた金髪男。


ドキッ!!


―――なに?!胸がおかしい。これってまさか――・・・。


恋?


いや、ちがう!


そう無理やり思いながら首を大きく振る。


「?」


なんで首振ったんだぁ?って顔をする金髪男。


「なぁ、ゆっちー、この女さぁフリー?」


「多分フリーやと思うけど。まさか恭、目ぇつけたん?」


「ああ。」


―――何この会話・・。どういう状況?ええと、


『なぁ、ゆっちー、この女さぁフリー?』


『この女さぁフリー?』


コノオンナ、フリー?


―――ぎゃぁぁぁぁ!この女って絶対私でしょ!?


周りに女の子がいるか確認する。


―――いない!なんでぇ、神様私をお助けください!!


「よかったなぁカナ、5代目総長の恭に気に入られるとは、さすが!」


―――って、こいつが総長かよぉぉぉ!!


金髪男と目がからむ。外せない目線。


―――逃げ切れない・・・。


「なぁ、お前さ、俺と付き合わね?」


―――うれしい。こんなカッコイイ人に告られたら誰もがOKしちゃうよ・・・。