雛森学園。多くの不良たちが通う高校。そして、美男美女が通う高校としても注目を浴びている。


「水島さん入ってください。」


品川先生が私を手招きする。


ガラっ


私は戸を勢いよくあけ、教卓の前に行く。


「水島カナです。これからよろしくお願いしまーす!」


―――完璧!さすが私!!


「「「「「「おおおおーーー」」」」」」


「女だ!女が来たぞ!!」


「しかもレベルが高ぇー!」


―――ふふっ、ここに来て正解だったのかも。ありがとう!神様!いいえ、私の勉強力!!


「じゃぁ、水島さんは、一番右後ろの席に座って。」


「はーい。」


―――ラッキー✩窓側だ!しかも一番後ろ。


ルンルン気分になってしまった私は軽く鼻歌を歌いながら、席に向かった。席に座ると隣の男の子が私に声をかけてきた。


「よっ!オレ、佐藤裕也!ゆっちーてみんないってからカナもゆっちーって言ってな。」


「うん!よろしくね、ゆっちー」


―――やった!お友達!!でもなんでゆっちー??ま、いっか。


昼休みになりゆっちーが学園内を紹介してくれた。


廊下は、不良が多く通う学校だけあって金髪や赤毛とかいろいろいた。


―――寝っころがるのはやめようよ。


「なぁ、カナはなんでこんな不良だらけの学校にきたん?」


ゆっちーの言葉で黙ってしまう私。何ていえばいいか分からない。


―――昔の自分から足を洗うためにきたっていえばいいのかな・・・?でも知られたくない・・私が・・・・・


私が元・・・・

総長だったことを・・・・