商店街を抜けると、一気に視界は広くなった。



「美海にここ連れて来たかったんだ・・・・。美海を俺が拾った場所」



そう、ここは美海と、そして…あの子と出会った海の浜辺だった。




「とっても綺麗な場所ですね・・・・」



その日は地平線に夕日が浮かんでいた。



「だろ?」



俺は切なく笑う。