私はいまだに海斗さんに、お姫様抱っこされて運ばれていた。



恥ずかしいよ…
早く降ろしてもらえないかな?



そんなことを考えていると`きゅうきゅうしつ'と書いてあるところで止まった。



コンコンッ



海斗さんは壁をコンコンッと叩いた。



なにやってるんだろう..?



「滝さん入ります」


「おぅ」



さっきの滝さんという人の声が聞こえた。



海斗さんは、奥へと進んだ。



「よし、そこの席に座らせてあげて、検査するから海斗は外で待っててあげて!」


「あぁ」




そう言われて、海斗さんは、外へ出て行ってしまった。