「店長、先週来てたあの美香さんってもうやめたんですか?」
「えっ・・あぁ、美香ちゃん!先週はただバイトの振替で来てただけだよ?なんで美香ちゃんの知り合い?」
「まあ・・そんなところです・・美香さんのいつものシフト教えて貰えませんか?」
俺は“美香が好きだから”そんなことを言えるはずも無く適当に誤魔化して、シフトを聞いた。
「え~っとね~確か~」
店長はシフト表の紙をペラペラめくりながらうなり声をあげた。
「あっ!あったあった!水曜日の四時から7時まで!・・・もしかして亜季くんここにシフト入れたい?」
「はい、お願いします!」
俺は軽く頭を下げた。
「う~ん・・ここもう埋まっちゃってるんだよ・・」
再び店長は唸り声を上げた。
俺は店長の言葉を聞いて失望した。
プルル・・プルル・・・
その時店長の胸ポケットに入っていた携帯が震えていた。
「あっ!ごめん!着信来たからちょっと待って!」
そう言って店長は電話に出た。
「もしもし・・皐月くん?うん・・え?まぢで?オッケー!オッケー!」
店長はそのあとしばらく話し、電話を切った。
そして笑顔で店長はこう言った。
「今、シフト空いたから来週から水曜日の四時からね!」
俺は店長の言葉を聞いた瞬間死ぬほど嬉しかったのを覚えている。


