「亜季さんが大好きだから」
俺はその言葉に疑問を持った。
あんなに俺はこいつを避けて、酷い言葉を何回も言ったのに・・・
「酷い言葉ばっか言ったのになんで・・?」
「確かに亜季さんの言葉に傷ついた時もありましたよ?でも、こんなに女嫌いなのに、さっき私に逃げろって行ってくれましたよね?」
「あぁ」
「亜季さんは自分の方が危険な状態なのにあんなに必死に逃げろって言ってくれてその時思ったんです、“この人は本当は優しい人なんだ”って」
優しいなんて言われたのは始めてだった。
「そう・・・か」
「はいっ!だから私大好きなんです!優しい優しい亜季さんが!」
彼女は微笑みながらそう言った。
俺は彼女の“大好き”って言葉にためていた涙を美海の膝に溢した。
「こんな俺を好きになってくれてありがとう。」
俺はそう言ってまた涙を流した。


