「嫌です」 女はハッキリと俺を見て言った。 「はっ・・?お前死にてえのかよ?」 「死にたくはないです・・でも、亜季さんを残して生きたくもないです。亜季さん一緒に逃げましょう?」 こんなに小さくて泣き虫ですぐ壊れてしまう様な女なのに・・・ここまで強い女を見たのは始めてだった。 そして、女は俺の腕を自分の首に回し俺の体を支えながら歩き始めた。 よろよろしていたが一歩一歩確実に進んでいた。 俺はただ黙って言う通りにしているしかなかった。 でももう、俺達は手遅れだったんだ。