「ふーん。で、コレは?」



オレはさえのカバンの中にチラリと見えた、かわいくラッピングされた包みを手に取る。



「あっ!」



さえが慌てて顔を上げて、その包みをオレの手から奪い返す。



「やっと顔上げたね?」



「!わざと!?」



「顔上げてくんないし、仕方ないよね?で、コレは何?」



オレにしては優しく言ったつもり。



さえはオレの顔見て、ちっちゃくなってるけど。



「……さ、差し上げます。い、家帰ってから開けてください」



「ふ、何で敬語?ていうか、今開けるし」



スルッとリボンをほどく。



「あ、ちょ!」