「ハニーは何食べる?」 不審者はあたしにメニュー表を渡す。 あたしはメニューを見る。 「…あたしの好きな料理なーい!!」 あたしは大声を上げた。 お客さんや店員の視線が再びあたしを見る。 ごめんなさい、本当は食べれるやつあります。 『前付き合ってた女と食事行ったとき、その女好き嫌い多いから何も頼まなくて別れたって言ってたよ』 そう小春さんに言われた。