あたしが草宮のほうを向くと一瞬唇に生暖かい感触がした。 草宮との顔の距離が離れると草宮は顔が赤かった。 「…大変なことになりそうなら今しかチャンスないからな」 草宮はあたしの手を握った。 「行こう、乃香」 「…うん」