「竜矢!」 紀子も私のほうに走ってきた。 「どうしたの?」 「伝えたいことがあるんだ」 名央さま、今から紀子にちゃんと言います。 「私は紀子みたいな人を幸せにできる自信が…」 「わかってたわ…」 「え?」 紀子はニコっと微笑んだ。