あたしたちは一斉に後ろに振り返った。 不審者だけじゃなく由汰さん小春さんもいた。 「お前らいつからいたんだよ」 「ついさっき」 「声ぐらい掛けたらどうですか…?」 「つか俺帰りたい」 「あたしも」 由汰さんと小春さんは左手を挙げ怠そうに言う。