「紀子さーん!待ってくださーい!」 紀子!? 私が後ろを振り返ると紀子と輝彦さんがいた。 輝彦さんは見送りに来たのか…? 「なぜ婚約を解消なんです!?」 まだ婚約解消したこと根に持ってたのか… 私は見えないように植木の後ろに隠れた。 「輝彦さんには申し訳ございません…、でもあたしは大好きな人のそばにいたいんです…!」