この場所で過ごして final




「無理してできないことをやる必要はありません、乃香さんは信じて名央さまが起きるのを待つだけでいいんです」



私にだってできることは信じて待つことしかない。


だから信じるんだ。


名央さまが笑顔で起きることを。



「竜矢さん、あたし草宮の手を離しません」



乃香さんはぎゅっと名央さまの手を握った。



「ずっと手を離しません…」