あたしは不審者の右腕をあたしの首の後ろにかけた。 「起きあがれる?」 「え…うん…」 「じゃあそこのソファーまで歩くから」 ちょうどここはロビーに近いし今は人は誰もいない。 「起きあがるよ?」 「うん」 あたしは不審者を立たせてソファーまで運ばせた。