〜帰り道〜


ミ『あ〜ぁ、楽しかったぁ』

拓『そうだなぁ!!』

ミ『あっ、そうだ!!
  拓哉はなんてお祈りしたの??』

拓『教えねぇよっ!!
  願い事を人に言ったら叶わ
  ないんだよっ』

ミ『そんなのズルイ
  私の願いは叶わないって
  ことじゃん』

拓『あははっ泣くなって!!
  ミキの願いは叶うよっ!!』

ミ『何よぉ!!神様でも彦星様
  でもないくせにぃ〜』

拓『・・・・・・・・・』

ミ『ん??あれっ、
  拓哉…怒っちゃたぁ??』

拓『俺がミキの願い叶えてやるよ』

ミ『えっ』

拓『だから!!
  いつまでも一緒にいたいん
  だろっ??』

ミ『うん』

拓『それっ、
  俺が絶対に叶えてやる!!
  どんだけ時間がかかってもなっ』

ミ『拓哉、ありがとう
  なんか本当に叶いそうな
  気分で嬉しい!!』

拓『あっ、もう着いたなっ!!』

ミ『うん…早いなぁ』

拓『今日は少しはしゃぎ過ぎ
  たから…ゆっくり休めよ。
  いいかぁ〜!!』

ミ『うふふっ』

拓『なんだよぉ〜』

ミ『いやいや、ごめんごめん
  いつもね、みんなが交代で
  送ってくれるでしょ!
  絶対、家の前に着くと
  みんなお父さんやお母さん
  みたいになるんだよなぁ』

拓『なんだそりゃ』

ミ『それがね、嬉しいし心地いいの』

拓『お前は、みんなのミキだからなっ!!』

ミ『みんなの??』

拓『おぉ!!』

ミ『やっぱり、
  願い事は一つしか叶わないか』

拓『一つしかって、お前!!
  二つも書いたのかよ』

ミ『テヘッ』

拓『欲を書きすぎるのは良くないぞっ!!』

ミ『うわぁ、さっぶぅ〜!!
  おやじギャグだぁぁぁぁぁ』

拓『ほらっ!!
  おばさんが心配するぞっ』

ミ『はぁ〜い!!』

拓『ミキ、じゃあな』

ミ『うん!!拓哉、
  帰り気をつけてね』

拓『おぅ!!』