〜帰り道〜

拓『なぁ、ゆうこ…』

ゆ『なぁにっ??』

拓『おばさんの目、
  赤かったよなぁ??』

ゆ『拓哉も気づいた?』

拓『あぁ…』

ゆ『私、幼稚園の時からミキ
  だけじゃなくミキを支える
  お母さん達も見て来たけど
  久しぶりによ。あんな悲し
  そうな顔したお母さん見るの…。』

拓『俺達の前では気丈に振舞っ
  てたけど…ミキの病気、
  よくないのかな?』

ゆ『わかんない』

拓『卒業式…間に合うかな?』

ゆ『大丈夫でしょ!!
  もし間に合わなくても…
  私達がミキの卒業式をやっ
  てあげればイイのよ』

カ『おぉ〜〜〜〜〜いっ!!
  (遠くから)
  何二人でひそひそ話して
  んだぁ!!!!』

拓『おっ!!悪りぃ悪りぃ』

ゆ『あんたが一人で先に進む
  からでしょ!!
  何もひそひそ話してない
  わよぉ』

カ『なんだよぉ
  ゆうこぉ〜怒るなよぉ〜』

ゆ『怒ってないわよ!!
  怒るどころか…褒めてたのよ』

カ『えぇぇぇぇぇ!!
  褒めてくれたってぇ
  何を???』

拓『あははっ』

ゆ『カズを見てたら…
  元気がでるから助かるってね!!』

カ『ひゃっほぉい
  ゆうこに褒められた』