〜病室〜

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
(心電図の音)

拓『・・・』

ゆ『ギュッ(←ミキの手を握る)』

カ『ミキちゃん、大丈夫なのかぁ』

ゆ『大丈夫よっ!手が暖かい。
  それにミキは病気になんか
  負けない』



母『あらっ、みんな…』

ゆ『あっ、お母さん…
  みんなで押しかけちゃって
  ごめんなさい』

母『ううん、いいのよ!!
  ミキも目を覚ました時に
  ゆうこちゃん達が傍にいた
  ら嬉しいと思うから…』

ゆ『で、ミキの病状は??』

母『大丈夫よ!!
  私もね、久しぶりの発作
  だったから驚いちゃった
  けど、1週間もすれば退院
  できるらしいわ』

ゆ『ほんとですか??ホッ』

カ『よかったぁぁぁぁぁぁ』

ゆ『シッ、声が大きい!!』

母『うふふっ(笑)』

拓『すみません』

母『なんだかミキって幸せ者ね』

拓『???』

母『こんな素敵な友達がいて…』

ミ『ンンン…(ゆっくりと目を開ける)』

ゆ『ミキ…』

ミ『・・・(周りを見渡す)』

拓『おいっ、
  ミキ…俺達がわかるか??』

ゆ『ミキ…』

カ『ミキちゃん!!』

ミ『あぁ〜、みんなぁ〜』

ゆ『無理してしゃべんないでいいよ』

ミ『ウン…ニコッ(笑みを浮かべる)』

母『ミキ、苦しかったわね〜。
  でも、もう大丈夫よぉ!!
  先生もね、心配いらないって』

ミ『ほんとぉ??』

父『あぁ、ほんとだっ!!
  1週間ほどで退院できる
  そうだっ!!』

ミ『ヤッタ…』












ゆ『じゃあ、お母さん…
  今日はこれで失礼します』

母『ゆうこちゃん、
  本当にありがとう
  みんなにも感謝します!!』

拓『おばさん、やめて下さい!
  感謝だなんて…。俺達は
  何も特別なことはして
  ませんから』

母『あははっ、なんだか
  湿っぽくなっちゃった
  わね(笑)ごめんごめん』

ゆ『あっ、
  いつものお母さんの笑顔だ』

カ『かっわいい笑った顔、
  ミキちゃんにそっくりだぁ!!』

ゆ『コラッ、カズ!!
  声がでかいってばっ』

母『うふふっ…
  とにかく、みんな今日は
  ありがとう』


ゆ『それでは失礼します』