その後も傷が治る度、同じ行為を繰り返しました。

傷の痛みが心地よくて、傷口が愛おしくて、
治ってしまうとどこか寂しい気持ちになってしまって、
またその傷を見たくて、何度か繰り返しました。

病気になって、我を見失っていろんな人を傷つけた時に
「生きていちゃいけないんだ」って劣等感を抱いていたから、
私も他の人と同じなのだ、赤い血が流れていて傷をつければ痛いのだと
実感したかったのかもしれない。

自分でも詳しく理解しきれていないのですが、
私の場合、痛みが安心感をくれたのは確かです。

だからと言って、自傷行為を進めるものではありません。
やらないに越したことはないのです。

リストカットもオーバードーズも、一歩間違えれば本当に死んでしまいます。
残された人の悲しみを私は痛感しています。

だから、そんなものに頼らずに乗り越える事が大事なのだと
今は、実感しています。

だからと言って、私も完全に回復したわけではありません。

今も急に哀しくなったり寂しくなったり、
帰省し、東京の友人と離れたことでもう自分の居場所がなくなってしまったのじゃないかとも思い落ち込む事も少なくありません。

けどみんなは暖かく離れていても仲間だと認めてくれています。
頭ではわかっていても時々わけのわからない孤独感に襲われることがあります。

逃避と現実と繰り返し葛藤しながら今も生きています。