どうしたらいいかわからくて
布団にうずくまって考えた
どうしよう。
産みたい、産みたくない
そんな単純な話じゃないんだ
考えれば考えるほど混乱して
わけわかんなくて涙がでた
「皇雅……っ」
もし産むなら
大学だっていけないだろうし……。
「紗月、」
その声に一瞬、心臓が止まったかと思った
「なんで無視すんの?
ちゃんと話してぇんだけど……。」
掠れた声でドア越しにいう皇雅
「……なんで…」
なんでいるの?
なんできたの?
なんでよ…………
「入るな?」
そういって真っ暗な部屋の扉を開けて
電気をつけた。
あたしは布団からでれずにいる
「……紗月…」
苦しそうな声で呼ばないで。
あたし、皇雅と離れたくなくなる……
「……、俺のこときらい?」
好きだよ。
どうしようもないくらいに。

