妊娠したかもしれないと知ったときからずっと考えてたしいろいろ調べた。
もう生きてるんだ。
その体をばらばらにするなんてこと想像もしたくない。
あたしの中で生きている命を殺したくない
皇雅なら、わかってくれる?
なんでそんなやつの子どもを、って思うかな。
皇雅はパパになるの、きっと嫌でしょ?
だから、ばいばい。
「お姉ちゃん、あたし産みたい」
ビールを飲んでたお姉ちゃんは吹き出しそうになってた
目を見開いてあたしをみた。
「簡単なことじゃないんだよ?
お金だっていっぱいかかるし……」
「わかってる。
いつまでかかるかわからないけど
ちゃんと、返すよ。
あたし1人で育てる……。」
そういうとため息を吐かれた

