神果の巫女と妖鬼





郁「やっぱ、誰もいない…」

いた。


郁「そこどいて。
ででいったら、
今回は、封印しないであげる。」


棗「ええっー。
嫌だ」


郁「なんで!?」


棗「静かで気に入った!」


もういいわ。

一刻もはやく、

離れよう。

こいつといると、

感情が制御できなくなりそう…

なんでだろう…





棗「お前さ、
なんで表情変えないんだ?」


郁「お前に関係ない。」


棗「まぁ、いいけど」


郁「私は、感情を出したらダメな人間だから。」

ああっ。

なんで、

私こいつに話してんだろ。


棗「そんなの、逃げてるだけだろ。」

郁「なぁっ!
違う!」

棗「感情を出さないことで、
弱い自分を見せないようにしてるだけだろ」