シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~

私は先に帰宅して、夕食作り。



「ただいまー」


「お帰り…」


「夕食は?」


「まだだけど…」


手に持っていた鞄をソファーに置いて、佐久間さんはネクタイを緩める。


「食べる?」


「用意してくれてるなら、食べる…でも、この夕食がキス代だなんて言わねぇよな?」


「・・・」


あのキスはやっぱり、タダじゃあなかった。


ネクタイをスルリと外しながら、キッチンに立つ私の隣に立ってきた。