シークレット・シェアリング～同居人は先輩社員～

「・・・」



１階のホールにはリクルートスーツに身を包む私よりも若い男性、女性が座っていた。



新卒じゃない中途の私は何だか肩身が狭い。
自然と、身体が縮こまる。
私は目立たないように、後ろのパイプ椅子に座り、ジッとパンプスのつま先を見つめて、誰とも視線を合わせないようにした。



時期が就活と重なってるから、仕方がない。




開いていた扉が閉まって、室内の照明が落ちてゆく。



ステージの天井からはゆっくりと巨大な映写スクリーンは自動でおりてくる。



会社説明会が始まった。