シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~

私はデータのバックアップをとろうと操作。


メモリーディスクを抜いたその時だった。



「…海塚お前…」


振り返るとそこには血のついたカッターナイフを手にした川元さんの姿。



「その手の中に持っているメモリーを俺に渡せ!!」


「あ、あなたが…私のPCを…」



私は椅子を立ち、メモリーをバックの中に押し込んだ。




「わ、渡さない!!」


私は背中にバックを隠して、逃げようと後ずさる。



川元さんは私の鼻先にカッターの刃先を近づけて来た。



血の付いた刃先。



「この血は…佐久間の血だ…。俺にメモリーを渡せ…。大事な嫁入り前の身体、傷つけられたくはないだろ?」