「・・・」



郁弥は追いかけてきた私の腕を掴み、人気ないお手洗いの前へと連れ込んだ。



「…脅されたからって、すぐに他の男に足を開くオンナなんて、興ざめだ。珠希」


「郁弥?」


私はあなたとの秘密の恋を継続するために、川元さんと・・・


郁弥だって、私のキモチをわかってくれて、


何でそんなコト、今更、言うの?


私たちは来週、新居に引っ越して、二人でーーー・・・



「元カレはお前のコト、今でも…スキらしい」


「郁弥!?」